ジャンル:RPG
発売年:1995年
開発:株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
総合評価:★★★☆☆
前回の記事:マリオン~サムソンとの出会い




※【バンド―ル国王】と【シュタット?】様

※【ケビンズ】様と訓練する少年【フィン】様
カナーンの守り絶えし時
光明と暗黒の均衡は破れ
滅びの手、3界を包まん・・・
ドラゴンと心を通わせる少年の
世界の命運を賭けた旅が始まる!



※タイトル画面

※広大なフィールド
ゲームシステムは、
1990年代にありふれていた
『剣と魔法』の普通のRPGです!
戦闘以外はほぼドラクエみたいな感じ。
このゲームは『ドラクエ3』と共通する部分が多い為、
少し比較しながら記事を書いていきます。
広大なフィールドを冒険しながら、
時には船に乗って海を渡り、
ドラゴンに乗って空を飛んで....
世界は中々に広いです!
ワールドマップは1つしかないものの、
広さ的には...ドラクエ3の地上世界くらいはあるかな?

※ダンジョンは強敵が沢山!
洞窟などのダンジョンは
パズルや落とし穴、物の移動など...
小難しいギミックが沢山あります!
このゲームは後述するように
戦闘が厳しめなので、
ダンジョン内で迷っていると
すぐに力尽きてしまう事も。
攻略本等の情報無しでダンジョンに入ると
1度の侵入だけでは攻略が難しく、
何度も出入りする事になるかもしれません。
取り返しがつかない要素は無かった...
と記憶してるので、
攻略情報を見ずに、
ずんずん探索するのも楽しいかも!

※【マリオン国】の王様
イベントは盛り沢山...という程でもなく
キャラ同士の会話もあっさりした感じ。
ラスボスも『ある悲しみ』を背負ったシュタット様こそ、
強さも含めて真のラスボスな感じで
その後に出てくる黒幕は
イマイチ盛り上がりに欠けるとゆか...w

※【スタイナー】と共に【魔界】へ旅立つフィン君
素材は普通にイイだけに...
キャラの掘り下げや、会話等のストーリーに
もっと深みがあれば名作になれたのにな~。

※転職システム
冒険の途中で『ディシプリン神殿』に立ち寄って
フィン君1人の試練をクリアすると、
Lv20以上のキャラは転職する事が出来ます。
転職すると...
強力な武器や防具を装備できるようになり、
強い魔法も覚えていく為、
パーティ全体の強さが増します!
転職後はLv1になりますが、
転職前の能力を引き継ぐので
パワーダウンはありません。
それから、転職するとキャラグラフィックが変わり、
少し年とったような顔つきに変わります。
とてもかっこいいです!

※戦闘画面1
戦闘はオーソドックスなターン制で、
素早さが高い人順から行動していきます。

※戦闘画面2
特にこのゲームの特徴と言えるのが、
賛否両論がある戦闘の『〇ボタン連打』システム。
行動を開始するキャラクターの頭上に
クリスタルみたいなものが浮かび上がりますが、
この時に『〇ボタンを連打』する事によって、
攻撃がクリティカルになったり、
防御確率が高くなったりします。
私がよく使う『〇ボタン連打』の種類
攻撃時
『→+〇連打』:クリティカル
『←+〇連打』:連続攻撃
※大きなダメージを与えたい時はクリティカル。
※あと1発で倒せる時に確実に狙いたい時は連続攻撃。
防御時
『↑+〇連打』:防御力UP?
グロッキー時(LP消費して復活)
『→+〇連打』:復活時VP回復力UP
『〇だけ連打』の場合は
ランダムで効果が発動するようで、
効果は重複しているようです。
例えば、
攻撃時の『→+〇連打』で
クリティカルが発生しますが、
『〇だけ連打』の効果で
連続攻撃も重複して発生する時があります。
この連打システムは世間の悪評が目立ちます...w
常に戦闘時に連打しなければならない為、
疲れるとか腱鞘炎になるとかとか...
でも、連打は素早く押す必要が無く、
体感、連打速度は速くしなくても
『連打のリズム』が良いと当たってくれる印象。
キャラクターの頭上にクリスタルが出た瞬間に、
『ポチポチ』と力を抜いて連打をするだけでも
十分に効果は出ますので、
疲れるほど頑張らなくても大丈夫でした。

それよりも...
このゲームの凶悪的な所は、
敵の全体攻撃魔法です。
物語の序盤から、
敵が全体攻撃魔法をバンバン使ってきます!
しかも、とにかく敵が素早い...。
先手を取られて全体攻撃魔法を使われるので、
サムソン等の体力が低い人は
あっという間にやられてしまいます。
特に物語の序盤、
全体回復魔法を覚えるまでが大変。
単体回復魔法だけでは、
MPがあっという間に尽きてしまいます。
更に、このゲームは
LvupしてもVPが1ほどしか上昇せず、
最終ダンジョンに行くLvでも
VPが100を超えません。
VPが0になるとグロッキー状態になって
1ターン行動が不能になり、
LPを消費してVPが回復します。
回復したと思ったら攻撃魔法を使われ、
またグロッキー状態..と言う事が多々あります。
なので、必然的に
『敵より素早く動き、素早く倒す。』
事がこのゲームで重要になってきます。
敵より素早く動けない時は、
大人しくLvupに勤しんだ方がいいかも。
<登場人物>

※フィン君【剣士】→【勇者】
<私のパーティ:1軍>
攻守共に能力が高く、
魔法も攻撃・回復・召喚と揃っていて、
生命力も高い為ほとんど死亡する事はありません。
まさに勇者!
最強剣の『ドラゴニックソード』を装備すると
戦士をも凌ぐ攻撃力になり、
召喚魔法の『スタイナー』は
魔導士が使うどの魔法よりも強いです。
※ドラクエ3の『ギガデイン』みたいな感じ。
そして単体『回復魔法』も使える為、
どんな場面でも活躍する事ができます!
MPが少ないので強力な魔法は連発できませんが、
火力面ではとっても頼りになる存在ですっ
<脳内設定>
王国の兵士に憧れていた村の小さな少年は、
世界を冒険して多くの経験を積み、
世の平和を守護する勇者へと成長していった。
魔界へと旅立ちケビンズおじ様を救った後、
アイラ村の幼馴染であるアニーちゃんと恋をして結婚。
その後はローレライ姫の言う通り、
世界の平和の使者として各国を渡り歩き、
自由騎士の称号を得た彼は
カナーンと現世の調和を守護する盾となる。
運命に翻弄されたシュタットのように、
悲しみを背負う者を生まない為に・・・。

※アニーちゃん【僧侶】→【司祭】
<私のパーティ:1軍>
パーティの回復役といったら彼女。
Lv18~19あたりで
全体回復魔法の『ヒールレイン』を覚えるので、
そこから一気に冒険が楽になります。
※むしろこのゲームはそこまでが勝負です!
隠し蘇生魔法の『レイズ』は
彼女に覚えてもらいました。
回復だけではなく、攻撃力も中々。
敵全体を攻撃する光魔法も覚える為
攻撃魔導士として活躍する事もありますし、
腕力が高い為、
戦士として活躍してもらう事も??
特に序盤は腕力ムキムキ少女僧侶です。
このゲームは敵の全体攻撃魔法が痛いので、
彼女の回復能力無しでは攻略を進めるのが難しいです。
MP回復効果の『魔法のポーション』を
彼女に大量に持たせておけば、
長く苦しいダンジョンの攻略も楽になります♪
<脳内設定>
ゲーム内でもフィン君に仄かな恋心を
抱いているような描写がありますが、
END後は彼を健気に待っている感じがします。
ストーリーでは強気だった彼女も、
長くフィン君と離れている間に...
彼に対する恋心を自覚して、
すっかりお淑やかな女性に。
フィン君帰還後は結婚して、
世界を駆ける彼を待ちながら
アイラ村で元気に子供を育ててる感じかなっ
芯が通ってる良いお母さんになりそう。

※サムソン【戦士】→【ジェネラル】
<私のパーティ:2軍>
戦士といえば力Only!
マリオン国の英雄・サムソン様。
序盤から仲間になるものの...
『ラムウの呪い』により、
彼はとても長ぁ~い間
お荷物になってしまいます...涙。
...とはいえ、
物語中盤で呪いが解けた後は
さすがの戦士としての能力を発揮。
全メンバー中
最高レベルの腕力を誇るので、
対BOSS戦など
単体戦ではとっても頼りになります!
一時的にフィン君の攻撃力を超えていた彼ですが、
最終的に『ドラゴニックソード』を装備した
フィン君を上回るかしら...?
未検証ですが、たぶん...
最強装備フィン君と同じくらいにはなると思う。
なので戦士が好きな人は、
彼をずっと1軍で使っても全然戦えると思います!
ただ、年齢がおじさん(?)である為か、
若い衆達に比べて体力(VP/LP)が低め。
年齢的に全盛期が終わってそうなので
仕方ないとはいえ...
体力の無さが致命的となり、
二軍入りになってしまいました~。。
最後の冒険は若い勇者達に任せて、
彼はマリオン城を守る役目に立つ...
といった感じかな??
<脳内設定>
かつて『マリオン国の英雄』と
人々に称えられたサムソンは、
ラムウの呪いに侵されながらも...
冒険の途中、まだ子供だった
エドワード王子やフィン達を守っていた。
しかし、世界を冒険していく内に...
いつも我が身の後ろに隠れていた王子が
いつの間にか立派な魔導士になった。
フィン達の顔からあどけなさが消え、
少年少女達はいつしか
自らの力を超えるほどに成長していった。
...彼は静かに微笑み、
カナーンの地へと旅立つ彼らの背中を見守りながら
マリオン王国に帰還し、国を守護する任に就く。
「エドワード王子...どうかご無事で...!」
冒険を終えた勇者達が帰還した後、
マリオン王国の軍隊長となったサムソンは
エドワード王の右腕として、
マリオンの英雄の名に恥じぬ勇猛な姿を世界に轟かせる。
...サムソンさんの結婚は遅そうだけど、
エドワード王とベル―シさんの勇姿を見届けて
軍隊長を勇退した後は、
献身的に彼を支えるイイ人と結婚して、
幸せな家庭を築いていたらいいな~。

※エドワード【魔法使い】→【ビショップ】
<私のパーティ:1軍>
冒険の序盤で、
サムソンと一緒に仲間になるエドワード君。
イベントでは臆病な王子として描かれていて、
常にサムソンの後ろにくっついてるイメージでしたが~...
転職までしっかり育てると、
沢山の属性攻撃魔法やサポート魔法を覚え、
MPも最高レベルに達するなど、
偉大な大魔法使いへと成長を遂げていきます。
同じ攻撃魔法使いのトント君と違い、
エドワード君は素早さの伸びが良く、
彼が先手を取って全体攻撃魔法を
叩き込む事によって、戦闘がグッと楽になります♪
...とにかく敵を1ターン目に倒す事が
重要なこのゲームでは、
彼の存在がいかに大きいか
プレイ中に実感できると思いますっ
BOSS戦では、
彼のサポート魔法『アタック』が
とても役に立つのでオヌヌメです!
<脳内設定>
フィン達との冒険の後
マリオン国の王となったエドワードは
シナリオ内でも見せていた
アニーへの恋心を胸に仕舞い込み、
ザラグーンの王縁にある女性と結婚。
民を想う、良き『マリオン国の賢王』として
ザラグーン国と友好の絆を築いていく。

※トント【シャーマン】→【サモナー】
<私のパーティ:2軍>
召喚魔法を得意とする攻撃魔導士。
エドワード君と同様に、
優秀なサポート魔法『アタック』も覚える為、
必然的にパーティの魔法使いは
エドワード君かトント君かの2択になると思います。
どちらも若い子の為、
体力はあるのですが~...
トント君は素早さが低い為、
先手を取って魔法を叩きこむ戦法は
あまり現実的ではありません....
属性攻撃魔法はエドワード君以外にも
使えるメンバーが結構いる為、
召喚魔法がとっても強くて見た目も可愛い
トント君を是非1軍に...!と思っていたのですが~
先手が取れず、
敵からダメージを受ける事が多い為
残念ながら2軍に...(T_T)
<脳内設定>
ENDで元の姿に戻る事ができたトント君。
相変わらずシモン村ではヤンチャな少年として
周りの人々を困らせる日々を送っていましたが...
冒険の日々で培ったその魔法力に、
一目を置いた賢者ホーネットは
半ば強引にトント君を弟子に迎えます。
その後は嫌々ながらも修行を続けたトント君は
いつしかシモン村で師を抜き、
一番の魔法力を持つ村の長になります。
立派な大人になったトント君は
師であるホーネットの後を継ぎ、
シモン村を代表する賢者へと成長しますが..
師とは違い、大人になっても遊び心があって
皆に愛されるサモナーになってそう。(w)

※ドミノ【海賊】→【キャプテン】
<私のパーティ:2軍>
モンマトルの港町で仲間になる海賊様。
この手のRPGは、海賊さんって
『素早さが高いけど攻撃力が低い』
ってイメージありますが~...
ドミノさんは攻撃面も優秀で、
後列から投げるナイフの攻撃力は中々高いです!
加えて、
全体攻撃魔法の『トルネードスピン』を覚えるので、
雑魚戦&BOSS戦共に安定した活躍が見込めます。
ただ、年齢が高い為か体力が低め...
戦闘は若い衆達に任せて、彼は船長として
パーティの船を管理する役目に着いてそう。
<脳内設定>
END後は亡き妻と息子の無念を晴らし、
家族のお墓の前でお酒を飲み、1人涙を流します。
仲間達から船を託された彼は、
その後善良な海賊団を結成。
大海原を舞台に、世界の平和を守ってゆく...。
...個人的に、
このゲームで一番、幸せになって欲しい人です。
海賊団の皆様とお酒を飲みながら
楽しく豪快に笑ってそうだけど、
時たま亡き家族を思い出して、
夜の海で涙を流してそう。
彼を理解し、
支える人と一緒になって欲しいな。
...なんて、余計なお世話かしら。
彼は、魔族との戦いで家族を失った人々を救う、
世界一有名な海賊団の船長になると思う。

※ローレライ【モンク】→【マスターモンク】
<私のパーティ:1軍>
勇者候補その1
の実力を秘めた人。
バルバロス国のお姫様...なのだけど
モンクなのでめちょ腕力もりもりです(w)
なんといっても素早さがトップクラスで、
『はやてのリング』を装備すると...
もはや彼女のスピードについていける
存在が皆無に等しいです。
このゲーム最高のスピードを持つ敵である
魔女ラムウでさえ、彼女の素早い動きには勝てません。
LV30あたりになると、
世界に存在するどんな敵よりも素早くなります。
ナックル系体術の攻撃力は高いし、
唯一アニーちゃん以外で全体回復魔法を覚えるし、
そして光や風の攻撃魔法も使えるようになります。
加えて防御力も中々高いので、
前衛に置いても心配ありません。
若いので体力も高いです!
MPとLPが低いのが気になるくらい。
単体攻撃力と『スタイナー』の召喚魔法以外は、
勇者のフィン君よりも強いかも。
強敵と戦う時やラスボス戦では、
彼女の回復魔法にお世話になる事も多いです。
素早さが高いので、
攻撃も回復も先手を取れるのが彼女の強み!
<脳内設定>
END後はバルバロス王国の復興に尽力して、
いつしか彼女は国民の支持を得て女王になります。
その後は亡き父の跡を継ぎ、
バルバロス王国の女王として
王国を繁栄させていく事になりますが、
冒険の仲間との絆から
マリオン国と友好関係を築いてそうで、
騎士団長になるであろうベル―シ君とイイ仲になりそう。
騎士と女王の恋...
いやん♡妄想捗る(←オイw)

※ベル―シ【騎士】→【黒騎士】
再度仲間になった後、自動的に転職します。
<私のパーティ:1軍>
勇者候補その2
の実力を秘めた人。
冒険の序盤で少しだけ行動を共にしますが、
途中でパーティを離脱する事になります。
物語の終盤、最後の洞窟で黒騎士を彼と見抜いて
『ある事』をすると、仲間になります。
能力はフィン君と同等。
装備や魔法で少し劣りますが、
そこはさすがの騎士。
『守りのリング』を装備すると
防御力はフィン君を上回ります。
聖剣エクスカリバーを携えた彼の攻撃力は中々だし、
攻撃魔法、単体回復魔法とバランスよく覚え、
素早さもそんなに低くありません。
若いのでもちろん体力も高いです!
彼の難点は、加入が遅い事でしょうか。
終盤中の終盤に仲間になるので、
既に1軍が育ち切ってしまった人は
ベル―シ君を2軍に置いてしまう事も多いと思います。
ただ、彼をしっかり育てればとても強いです!
万が一フィン君が倒れてしまった時は
彼がパーティのリーダー役になる事でしょう。
<脳内設定>
END後はケビンズ様とガラハッド様の跡を継ぎ、
マリオン王国の騎士団長を務め、
英雄サムソンと双璧を担う事に。
エドワード王とサムソンからの信頼も厚く、
次期マリオン国の英雄の名を継承する事になります。
友好国の1つであるバルバロス国の
ローレライ女王とイイ仲になり、
両国の象徴・橋渡し的な存在にもなってそう。


Play Station発売1周年に発売された本作。
まだプレステが高価(確か...4万~5万円くらい?)だった時に、
お店でこのゲームのDemoが流れてたのを覚えています。
残念ながら...
薄味のストーリー
サムソンの呪い
厳しい戦闘難易度
連打システムの悪評
などが相まって、
世間ではク〇ゲー認定されてしまっている本作。
普通に攻撃してるだけで、普通にクリアできる
昨今のRPGに慣れている方は挫折しちゃう...かも...?
でも、広いワールドマップやダンジョンのギミックが
手応えあって、RPGとしては普通に遊べて楽しかったです♪
妄想が好きな私にとっては薄味ストーリーも◎。
個人的な総合評価は★を3つとさせて頂きました!

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