ジャンル:RPG
発売年:1989年
開発:データイースト株式会社(2003年に自己破産)
開発:株式会社パオン・ディーピー(知的財産権を取得)
総合評価:★★★☆☆
前回の記事:セレネ~東の洞窟




親愛なる者へ、
そして、勇気ある者へ…。
あなたが生まれる前から、
いえ、わたしたちが生まれる何百年も前から、
ナナの国だけではなく、
ギリシアを始めとする世界中の国々は
平和の光に包まれつづけてきました。
穏やかな陽光、色とりどりに咲き乱れる花、
そして、楽しげに語らう人たちの瞳は、
いつも愛と希望に満ちあふれています。
そう、わたしたちが生まれる何百年も前から、ずっと...。
それというのも何百年も昔、
一人の勇者がこの世界を魔物たちの悪の手から
守ってくれたからなのです。
そう、あなたもご存知でしょう。
伝説の英雄・ヘラクレスのことを。
そして、彼が築いてくれた世界の平和の中に、
あなたも、わたしたちも暮らしているのです。

しかし、最近、世界のあちこちで、
そして、ついには、すぐ近くのアテネの街のまわりでも、
おかしな、怪しい魔物が姿を見せるようになったのです。
どうやら、闇の魔王ーーー
タイタンとその手下どもが動き始めたようなのです。
彼らの狙いはただひとつーーー
世界中を恐ろしい、暗黒世界に変えてしまうことなのです。
ここまで読めば、わたしがこの手紙をあなたに書いた理由が
わかってもらえたことと思います。
伝説の英雄・ヘラクレスによってつくられ、
そして、何百年も受け継がれてきた平和な世界を、
邪悪な魔物たちの手から守ってもらいたいのです。
お願いです。
わたしは、ナナの国に住む、あなたのように
勇気ある若者たちに手紙で呼びかけているのです。
闇の魔王を倒すための遠征隊に加わってもらえるようにと...。
無理にとは言いません。
人にはそれぞれの考え方があるのですから...。

でも、お願いです。
伝説の英雄・ヘラクレスのように、
愛と勇気に満ちあふれた心を持って、
闇の魔王を倒すための遠征隊に、
ぜひとも参加してもらいたいのです。
つらく、苦しく、長い旅になるでしょう。
でも、決心してもらえたのなら、
この手紙を持って城を訪ねてきてください。
あなたが城を訪ねてくれることを期待しています...。
《ナナの国の女王の手紙》

1980~1990年代、ファミコンやスーパーファミコン等で
発売されていた《ヘラクレスの栄光》シリーズ。
ギリシャ神話をモチーフしたこのシリーズは
14年ぶりに最新作が2008年に発表されたようですが、
その後は主にリメイク作が世に出ているようです。
本作は《ヘラクレスの栄光》シリーズの2作目になります。



内容は、いたってシンプルなRPG。
とゆか、システムはキャラメイクと転職以外、
ほぼ《ドラゴンクエスト3》と同じと言ってもいいかも。
広大なフィールドを歩き、町やダンジョンに立ち寄り、
戦闘して経験値やお金を貯めて、強くなっていく...ってものです。


乗り物も船に乗って海を冒険したり、


一部イベントで乗る犬のソリや
翼に連れられて《ある場所》へ行ったりと、
結構いろいろあって楽しいです♪
いわゆる「普通のRPG」なのですが~
私は好みなので、最後まで楽しく冒険ができました!

※冒険の先々でヒントをくれる謎の老人...


イベントも結構あって、
重いものが中心になりますが~...
世界観や町の人々が明るいので(
そんなにずぅ~~~~ん...とくる感じはしないです。
逆言えば、あんまし特徴が無い仕上がりなので
いっその事思いっきり暗ぁ~~くした方が
味が出たのでは...とも思うけど。
ただ、イベントは少ないヒント(ほぼノーヒントに近し)を頼りに
進んでいく事になるので、冒険の途中で詰まってしまう事も。
『どこで何をすればいいの?』が分かりづらい時があるので
ドラクエ3のように『とりあえず何かしてれば進む』的な事は無いです。
町の人達の言葉を、よ~~~く聞いておく必要がありますっ



冒険の大半は、
主人公+ケンタウロス+女神像の3人で進みます。
『勇気』を求めるケンタウロス君と、
『心』を求める女神像のパーティは、
なんだかオズの魔法使いのライオンやロボットを彷彿とさせます。
そして冒険の後半で、前作の主人公である
ヘラクレス様が仲間になるのですが~....
このお方、異常に強いです!!!w
神話の英雄となった前作の主人公が
その噂に違わぬ強さを発揮するのは、よかったですね~。
よくあるRPGで、
前作の主人公達が弱体化される事が多いですが
本作は、そんな事はありません。
仲間になった途端、それまで戦士役だった主人公が
盗賊枠(?)になっちゃうくらいに、
ヘラクレス様が強すぎて先頭に立ってもらう事になりまする...w
とても頼りになるお方です!


なんやかんやでラスボス戦まで辿り着いたパーティ。
戦闘バランスは割と良い方で(冒険の初期以外は)
ちゃんとレベルアップすれば、ストレス無く進んでいけます。

全くのノーヒントの場所で手に入る、
隠し装備の『アルゴスの槍』と『勇者の小手』は、
冒険に必須ではないものの、めっちゃ強力なアイテムです!
序盤で手に入る『アルゴスの槍』は
使うと敵グループに90ほどのダメージを与える事が出来るので、
これがあるだけで冒険の後半まで難なく進むことが出来ます。
※しかも何個も手に入るし、使用しても無くならず、売れば10000金。
『勇者の小手』は戦闘中に使用すると
パーティ全員のHPを回復できるので、
これあるとラスボス戦がとても楽♪
ほぼこの2つを使ってるだけで最後まで進めるので、
ある意味でゲームのバランスブレイカーと言ってもいいかも。
入手先が気になる方は、攻略サイト様をご参照ください♪


エンディングは、ほろりと来てしまった( ;∀;)
次作の《ヘラクレスの栄光III》ほどの、
感情が揺さぶられるエグイ結末ではないですが、
ぁ~...なんかイイ♡ってほっこりした気分。
RPGとしては...大きな特徴は無いですが~、
プレイして損した気分はありませんでした!
ストーリーも中々いいし、音楽もとてもいいしっ
ただちょっと、平凡なRPGすぎるかな...?ってことで
個人的な総合評価は★を3つとさせて頂きました!

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